村瀬鞄行のランドセル

ミモザの樹皮を原料とした「フルベジタブルタンニンなめし」によって、じっくり時間をかけてなめしあげられたブランド「栃木レザー（牛ヌメ革）」を使いました。革独特の匂いや手触り、表面に残るシワや血筋は、天然素材が職人の手作業によって染め上げられたことの証。自然の素材を生かした手づくりの製品であるため、すべてが均一ではなく、ひとつとして同じ製品がないところが魅力です

雨にも傷にも強い牛革ストロング＃09。細いベルト通しに至るまで折り返し、さらにミシンをかけて丈夫に仕上げ。細かなこだわりの積み重ねが丈夫さにつながっています。背当て・肩ベルト裏は白の牛革製。

馬の臀部から磨きだされた「革の宝石」コードバンをかぶせに。本体の牛革ストロング#00には手縫いが施され、ランドセルとしての強さと美しさが最大限に引き出されます。

増えていく教材、大きくなる負担。そんな通学生活のためにうまれたランドセル。軽い本体素材として人工皮革を使いながら、立ち上がり背カンやメモリーフォーム（R）を搭載し、荷物を入れたときも軽く感じます。

 第31回 日本かばん技術創作コンクール　経済産業大臣賞 受賞 

時間と手間のかかる花の細工は、かぶせ部分のパーツの数だけでも34。それぞれ鞄職人が裁断、コバ塗りや貼り合わせ、縫製などの工程をおこないます。長い時間を経て、立体感のある花のモチーフを持つランドセルに仕立てられます。